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斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』:謎に包まれた死体と先輩
今回は今年の6月に東京創元社から復刊された斜線堂有紀さんの『死体埋め部の悔恨と青春』を紹介します。 本作は2019年に新紀元社から出版された同作を改稿&書き下ろし付で復刊されたもので、ファンの方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。 あらすじ:誤... -
原浩『火喰鳥を、喰う』:戦死した兵士の日記が異変を起こす
今回は原浩さんの『火喰鳥を、喰う』をご紹介します。10月に実写化映画が公開されますね。 あらすじ:始まりは戦死した兵士の日記 久喜雄司、夕里子夫妻は、祖父と母と一緒に信州で暮らしていました。 そんな彼らの元に、戦死した大伯父、久喜貞市の日記が... -
知念実希人『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』:新しい読書のカタチ
本を読んでいるのに、まるで映像を見ているようなそんな没入感が味わえる作品をご存知でしょうか? 本日は知念実希人さんの『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』をご紹介します。 こちら、今月20日に発売したばかりの新刊でございます。 まずはあらす... -
三津田信三『わざと忌み家を建てて棲む』:曰くのある部屋を寄せ集めた家
あなたはどのようなホラーが一番怖いと感じるでしょうか。 未知の生物が襲撃してくるパニックホラー。猟奇殺人鬼が出てくるサイコホラー。そのほかSFホラーや和風ホラーなど、ホラーと一口に言っても色々とあります。しかし結局のところ、自分に怪異がふり... -
金城一紀『友が、消えた』:怒涛の展開に読む手が止まらない
こんにちは。 本屋に行ったときに「あの本、気になるな」「でも、一旦様子見しようかな」といった本に出会った経験はありませんか。 表紙とか、帯とか、自分の気になる感じだけれど、一旦買わずにいよう。でも、本屋に行くたびにその本が目についてしまっ... -
古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』:日記はこう書いたらいい
こんにちは。 突然ですが、私は毎日、日記をつけるのが習慣です。今日は日記を書くのが楽しくなる本をご紹介します。 古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』 表紙がとてもきれいですよね。 まずはざっくりと、あらすじをご紹介します。 あらすじ 物... -
遠坂八重『ドールハウスの惨劇』:タイトルの意味に戦慄
今回は遠坂八重さんの『ドールハウスの惨劇』について、お話しします。 みなさんは、つい惹かれるワードってありますか?この言葉がタイトルにあったら、思わず手にとってしまう、そんなワード。 私にとって、それが「ドールハウス」です。 アンティークな... -
有栖川有栖『虹果て村の秘密』:閉ざされた村で小学生が事件に立ち向かう
あなたは虹についてどんなイメージを持っていますか? 綺麗、特別、メルヘン… いずれにしても、ポジティブなイメージなのではないでしょうか。 「夜に虹が出たら人が死ぬ」 間違ってもそんな不穏なイメージはありませんよね。 今回は虹に関する言い伝えが... -
周木律『幻屍症インビジブル』:謎を解けば願いが叶う
今回は周木律さんの『幻屍症インビジブル』をご紹介します。 あらすじ 物語の舞台は、四方八方を海で囲まれた孤児院「四水園」。この四水園では6歳から15歳までの男児が暮らしています。 ユタカもこの孤児院で暮らす園生のひとり。 ユタカは他の園生にはな... -
荒木あかね『此の世の果ての殺人』:終末の世界で最後の推理
もしも、明日世界が終わるなら、あなたは最後の時間をどのように過ごしますか。 大切な人と過ごす。思い出の地へ足を運ぶ。やり残したことに挑戦する。あるいは、憎い相手に復讐する…… 誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。 今回紹介する本...
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