今回は呉勝浩さんの『爆弾』をご紹介します。
実写映画が先月から公開されていますが、公開からもうすぐ一か月経とうとしているのに、その勢いは未だ衰える気配がありませんね。
まずはあらすじから
あらすじ:予言された爆発
野方署に暴行の罪で連行されたひとりの男、スズキタゴサク。
彼は酔っぱらって、酒屋の店主を殴った罪で取り調べを受けていました。
スズキは「自分には霊感がある」「秋葉原の方できっと何かある」と取調官に言います。
そしてその直後に秋葉原で爆発。
スズキの予言は続きます。
爆発はここから三度、次は一時間後。
爆発から東京を守るために、警察が奔走する、、、といったお話しです。
東京中に設置された爆弾
爆発を阻止する手掛かりはスズキしかいないわけですから、警察は何とかしてこの男から情報を引き出そうとします。
その交渉に選ばれたのは、警視庁特殊犯係。彼らは交渉術や駆け引きに秀でたプロフェッショナル集団。
一体、彼らがどうやってスズキから情報を引き出し、爆発を阻止できるのかが、この本の見どころです。
そして爆弾の情報を持つスズキという男、これは人を食ったような男なのです。
肝心なことは記憶がないと言い張るが、唐突に爆弾のヒントを会話の中に混ぜ込んでくる。
浴びせられる罵倒に一切ひるまず、警察が翻弄されているのを楽しんでいる。
憎たらしいのに、彼の発する言葉やリアクションが気になって仕方がありません。読んでいるうちに、いつの間にかスズキタゴサクというキャラの虜になっているのです。
最後に………
この作品は取調室の中と外、大きく分けてその二つのシーンで構成されています。
取調室の中では特殊犯係がスズキと対峙し、外では爆弾の捜索やスズキにゆかりのある場所や人を訪れて、何とか爆発を阻止しようとします。
どちらも次の展開に目が離せず、ページを捲る手が止まりません。
気になる方はぜひお手に取ってみてください。