綾辻行人『時計館の殺人』:館シリーズ5作目。2/27に実写ドラマ化

今回は綾辻行人さんの館シリーズ5作目、『時計館の殺人』をご紹介しようと思います。

最初にお話ししますが、館シリーズは1作目の『十角館の殺人』から順に読むことを強くおすすめします!

『時計館の殺人』では、他の館シリーズのネタバレが多少含まれていますので、気になる方はぜひ、「十角館の殺人」からお読みください…!

目次

あらすじ:亡霊が出ると噂の時計屋敷

出版社でオカルト雑誌の編集者をしている江南かわみなみは、取材チームと共にとある屋敷を訪れます。

その屋敷には亡霊の噂があります。

少女の亡霊が棲みついていて、屋敷を抜け出し、付近の森を徘徊するという。

江南たち取材班は、特別企画と称して、有名な霊媒師と共にその屋敷で交霊会を開きます。

交霊会は3日間。

期間中は屋敷に閉じこもって、外部との接触を断ちます。

亡霊が棲みついているという屋敷で3日間を過ごす、、いやな予感がしますよね。

交霊会の夜、霊媒師が行方不明になります。さらにそれからひとり、ふたりとメンバーが殺され、屋敷内は恐怖のどん底に。

屋敷から出るには鍵が必要です。そしてその鍵は行方不明になった霊媒師が持っています。

屋敷からは出られず、外部と連絡も取れず、江南たちは3日間が過ぎるのをただ待つより他ありません。

霊媒師はどこへ消えたのか、連続殺人の犯行手口とその犯人は、そして目撃されている少女の亡霊の正体は、様々な謎に対して、屋敷内では江南が、外ではその友人の推理小説家が真相に迫ります。

時計塔と館内の時計たち

館シリーズといえば、館そのものが魅力的。

今回の館もこれまでの館と同様、建築家の中村青司 氏が手掛けています。

中村青司 氏のこだわりぶりには少し狂気を感じます。

例えばシリーズ1作目となる『十角館の殺人』では、館に配置されているあらゆる家具や食器が十角形をしていました。

今回出てくる屋敷がなぜ時計館と呼ばれているのか、それは屋敷の象徴となる時計塔に加え、屋敷中には古今東西様々な時計が飾られているからです。

その数は全部で108個。

その時計たちは一秒の狂いもなく時を刻み続けています。

想像してみてください。

幽霊が出るかもしれない屋敷に、3日間閉じ込められる。
四方八方には様々な時計が飾られ、すべて同じ時を刻んでいる。

11時、12時と、ちょうどになったとき、屋敷中の時計の鐘が一斉に鳴り響く。

とても不気味だと思いませんか?

不気味だけれどミステリとして、とても魅力的ですよね。

最後に………

ページを開いたその瞬間から、もうこの世界観に引き込まれます。

妖しい館に、亡霊の噂、交霊会そして連続殺人事件。

ミステリ好きにはたまらない要素ですよね。

今年の2月にドラマ化されるというのですが、時計館の妖しい雰囲気がどこまで再現されているのか、とても楽しみです。

気になった方は、ドラマを見る前にぜひ原作をお手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

はじめまして。
フィクションの世界が大好きなただの本好き。
人と本とを繋ぐ架け橋になりたい。
夢は天井まで届く本棚を買うこと。

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